メルマガ 004 コラム【旅】岩手県②

前回に引き続き今回も岩手県がトピックです。

前回トピックに挙げた龍河洞を発ったあと、宮古へ行きました。まずは日本有数の景勝地である浄土ヶ浜へ。どこかの偉い人が「この景色は極楽浄土の如し」と言って名づけられたと小耳に挟みました。

宮沢賢治も浄土ヶ浜を訪れ歌を詠んでいます。
「うるはしの海のビロード昆布らは寂光のはまに敷かれひかりぬ」

遠めから見るとその景色の構図に魅了され、近づいて見ると水の透き通り具合に魅了されました。

浄土ヶ浜を出て宮古駅へ向かう道中…
この辺りは東日本大震災の津波の影響を大きく受けた地域です。
ここへ訪れたのは震災から4年経った頃ですが、まだまだ多くの傷跡が残っていました。それと同じくらい復興工事をしている姿も。
人の営みについて物思いに耽りながらも、いまの自分に出来ることは募金活動とこの地域にお金を落とすことくらいだと思い、それを実践する旅となりました。

三陸鉄道の宮古駅は可愛らしいデザインでした。
周辺を30分ほどぶらぶら散歩して町の風景を楽しんだ後は次は花巻へ向かいました。

途中、新花巻駅にも寄りました。その近くに宮沢賢治ミュージアムがあったのですが、もう時刻は夕方で閉館時間が迫っていたこともあり断念。
花巻駅はオシャレな駅舎でした。銀河鉄道の夜をイメージして作られているようです。
東北は他にも白河駅などユニークな駅舎が多い印象です。

散歩していると花巻城跡を発見。
西御門だけがあり、公園になっていました。

謎の看板を発見!「イギリス海岸」と記載されています。こんなの見たら気になっちゃう!
というわけで矢印のほうへ行きました。

一見、普通の川でした。しかし案内板を見て、ただの川でないことを知りました。イギリス海岸と名づけたのは宮沢賢治なのだそうです。宮沢賢治が訪れたイギリスのドーバーに似ていたので、そう名づけたとか。地層も両者ともに白亜層で地質学的にも共通点があります。宮沢賢治著「銀河鉄道の夜」のプリオシオン海岸のモデルでもあります。頭のなかのジョバンニとカムパネラがイギリス海岸に投影され切ない気持ちになりながら、ぼんやりと川を眺めていました。

散歩を終えて駅近くに戻ると飛行機雲が。
イギリス海岸で情緒に浸っていたこともあり、なんとなく哀愁漂う空に感じました。

この日は「きたかみ」に泊まり、諏訪神社を見学したあと平泉へ行きました。ここもまた駅舎が素敵なデザインです。

まずは中尊寺へ。
平泉といえば、中尊寺か毛越寺の二択です。
私は第三の選択肢もありましたが、それは後ほど紹介します。

中尊寺は山の中に寺があり、入り口からずっと坂を上っていきます。
この日はよく晴れた青空で気温も穏やか。
気持ちの良いハイキング気分で進みました。
暫く進むと松雄芭蕉像がありました。
東北に行くとホントに至る所に芭蕉が居ることに気がつきます。いったい何人の芭蕉が居るのだろう・・・二宮金次郎より多かったりして、なんて思いつつ。

メインイベントである金色堂に入りました。
ここは東北が誇る世界遺産です。
中は撮影禁止だったので、中尊寺のホームページにて写真をご確認ください。写真で見ても目がくらむ勢いですが、実物を見ると更に目が眩みました(笑

中尊寺ホームページより
http://www.chusonji.or.jp/guide/precincts/konjikido.html ©中尊寺

金色堂を出て、何気ない脇道を歩きます。周りを見ると静かに民家が佇んでおり、観光の気配はありません。それでも先へ進み階段をあがっていくと・・・。
義経堂があります。そう、源義経を祀っている場所です。義経の死亡説は多々あり、どこでどうやって死んだのかハッキリしていないのが実情だと認識していますが、一説に此処平泉で弁慶と共に自害したといわれています。この地を訪れたのは頼朝と合流するまえに、ここで奥州藤原氏の庇護を受けていたからだと思われます。
司馬遼太郎著「義経」で私の義経像は固まってしまっているのですが、義経も破天荒な男とは言え、平家を倒したあと兄・頼朝に命を狙われる心情はいかほどのものだったのでしょうか・・・。

お堂のなかには義経を模した人形が祀られていました。
と、同時にここでも松雄芭蕉。この地を見て芭蕉はとても有名な一句を詠みました。

「夏草や兵どもが夢の跡」

帰り道、何気ない町の風景に感動を覚えました。
上を見上げると空も綺麗。
「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし」とは三国志のフレーズですが、蒼天まさに立つべし、な気持ちになりました。政治的な意味合いはまったくありません(笑)

岩手県最後に訪れるのは毛越寺です。

サクラがきれいに咲いていました。

850年に建てられたと言われている歴史ある場所です。

水庭園もゆとりと優雅さがあり見事なものでした。

最後に駅前の売店でコロッケを食しました。

店の中にあった岩手の方言一覧。
いくつ分かるでしょうか?

これで今月の旅行記は終わりです。
見てくださり、ありがとうございました!

来年もどうぞ宜しくお願いします。
良いお年を!